ChatGPTというのが話題です。ちょっと使ってみましたが、私の印象では、2023年3月時点においては、ChatGPTの使いどころは思いつきません。
Googleで検索するケースをChatGPTは置き換えることができるかというと、今のところ、そういう場面はなさそうです。
ChatGPT
OpenAIという会社が2022年11月に人口知能のチャットボットChatGPTをリリースしました。無料で触れるということもあり、5日間で100万ユーザを獲得しました。
誰でも触れますので、エンジニアの方は是非触ってみて下さい。
何かを質問すると、かなり長文のそれっぽい答えを返してくれます。
発表時は「Googleの検索を置き換える」「知識のあり方が変わる」など言われました。
ひょっとすると「人間に相当する脳を機械が手に入れた」ような切り口で論じる人もいました。
2023年現在は間違いだらけの回答をする
ChatGPTは刻々と進化を遂げています。ぜひ触ってご自分で体験してみてください。
2023年3月時点、筆者が触って試してみたところ、少なくとも仕事の中で使うというレベルではありません。
まだ、単なるオモチャで「へー、面白いね」くらいのものです。
間違いだらけ
例えば、母校について訊いてみて下さい。筆者は「XXX県のXXX高校について教えてください」と訊いてみました。
いろいろ間違っていました。「キリスト教系(宗教関係ない)」「商業科などがある(普通科しかない)」「イギリス留学ができる(留学とかない)」。。他にもいろいろ違いました。
これは結構驚きました。全然違うと言ってよい回答です。
ChatGPTがどういう動きをしているかが少し分かります。Wikipediaを要約している分けでもなく、検索したものをデータベースにしている分けでもありません。
「高校」というキーワードが出てきたとき、後に続くであろうキーワードを並べているということのようです。「記述が正しいかどうか」は気にしておらず、言葉として出やすいキーワードが配置されているような気がします。
他にもいろいろ質問してみましたが、人間ならほぼ間違えないだろう回答をします。つまり、2023年3月時点においては間違いだらけです。
進化することを期待
学習機械の系統で言うと、音声認識が最初出てきた時、認識率は6割、7割ほどでした。
7割も合っていれば実用性があると考えるのは間違いで、人の会話で3割くらい間違っていると、言っていることを判別するのはかなり難しいです。
しかし、現在においては音声認識の認識率は9割を超えていて、言葉を伝える職業の方(アナウンサーや俳優)の言葉であればほぼ100%になりました。
音声認識は進化することによって「使えないソフト」から「使えるソフト」になりました。
ということで、ChatGPTは今のところ「使えないソフト」ですが、将来的に「使えるソフト」になる可能性もありますね。
ChatGPTを使う場面
ChatGPTを使うと便利な場面はどういうものがあるか、筆者には今のところ、そういう場面は思いつきません。
例えば、言葉の意味が分からないときは、WikipediaやGoogle検索から書いていそうなサイトを探します。
プログラムを書くときは言語仕様の書いてある本やサイトを見ます。
いずれにしてもGoogle検索が入口になりそうなので、完全にGoogle検索の勝ちかと思います。
必ず間違いが含まれるような情報、に使い道がないのは致し方ないと思います。
間違いがあっても許されるのは、学校のレポートくらいしか思いつきません。教育関係者にとっては頭の痛い話ですが、筆者は無関係です。
まとめ
ChatGPTを紹介しました。
2023年3月時点においては間違いだらけで使いどころを思いつきません。
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